2010年2月28日日曜日
家庭の衣楽(いがく)「ダメージ加工編その2-小穴あけ-」
色落とし編
ダメージ編その1
この間32歳になりました。
気分は年齢÷2、見た目は×2、、、は言いすぎか、吉田です。
前回に続いて穴あけですが、今回は小さいのやっていきましょう。
準備するものは前回と同じ。
一度でも古着や新品をはき倒した事がある経験がある方はご存知
でしょうが、大穴が開いてる付近は生地がすっかすかになって大穴
予備軍が控えてます。
予備軍を手っ取り早い方法で再現していきます。
大穴付近にマジック等を入れ、カミソリで削っていきます。
まあ好みでいいです、加減は。
ついで同じ方法で「ヒゲ」の尖端付近もやっていきます。
削りもそうですが、本当に味の出たデニムを観察するのが一番
です、リアリティを追求するんであれば、です、でも所詮加工、
好みで自由にいきましょう。
次は「アタリ」部分。
ここもヒゲや大穴付近同様一番磨耗する箇所です。
でもここはカミソリではなくカッターでやります。
横糸に沿って細かくカッターで切り込みを。
小穴なので表からで平気です。
で、穴の縦糸抜く為に洗濯機で洗います。
色落ち加工終盤同様に違和感ありますね、同じ理由で横糸
が白すぎるんです、そのとき同様に紅茶などで染めれば
違和感は払拭されるでしょう。
でもここではさらにダメージ食らわせていくのでまだやりません、
この位が好みの方は染でフィニッシュかましましょう。
次回で最後、ミシンが登場するので趣旨外れる&完全に趣味
のレベルですって事をご了承ください。
何を隠そうフと空いた仕事の隙間に自分用のデニムをあつらえ
たかったのが今回のきっかけなので
それでは。
2010年2月24日水曜日
家庭の衣楽(いがく)「ダメージ加工編その1-大穴あけ-」
色落し編
久しぶりのデニム加工更新、第2章はダメージ編です。
前回までである程度色落ち加工させたデニム(上画像)
に穴を開けて行くんですが、こっからは好みの問題
なので参考程度にしといてもらって結構です。
準備するもの、
:紙やすり
:カミソリ
:千枚通し的なもの
:チャコペン
:カッター
:定規
ちょい多め。
工程1:裏を削る
意外と忘れがちですが、生地は裏からも多少削れて
くるものです、気休め程度の効果かもしれませんが、
穴の周りがボサっとするわざとらしい出来にしない
為にも是非やっておきましょう。
生地を薄くやわらかくしたい方は全体に、面倒な
方はモモやおしり付近の、穴を開けたいところを
削っていきます。
どちらの方も穴付近は念入りに、ここはどうせ
見えないので雑な削り方でも平気です。
工程2:穴開け
まずはいてみてください、一応穴が開きそうな
箇所(ヒザやモモなど)を把握して好みの場所に
印を付けておきます。
で、この線に沿ってガッシガッシ削っていきます、
内側はどうせ穴と化すのでやるのは時間の無駄、
やめておきましょう。
削りは後で穴を開けるので雑で良いです、短気な
方は裏から指を添えてカミソリで削ると早いです。
次に印の内側ですが、さっき削ったところに千枚通し
的なものを表から数箇所ぶっ刺します、後ろまで
行かないようにジャンプかなんかを内側に入れて
やってください。
チャンピオンでも良いです。
裏返すとさっき刺したところが確認できると思い
ます、これが消えないうちにチャコペンで印をつけ
ときましょう、裏なんでボールペンでも良いです。
この印の内側をカッターで切っていきます。
これは表からやりたくなりますが、裏からの方が
「横糸(白い方)」が見えやすいので裏からやり
ましょう。
自然と磨耗で穴が開いた場合横糸がガッチリ残り
ます、それを再現する為に横糸を切らないように
横糸に沿って定規をあてて切っていきます。
この後の洗い工程で切られた縦糸があらかた
抜けるので5mm間隔くらいで充分。
大きな穴あけはこれで終了です、洗う前で出来が
分かりにくいですが、次回の工程の後に洗ったほう
が効率良いので今回はじっと我慢の子です。
それでは。
2010年2月22日月曜日
22/2/22
先週は2日連続で一時帰国してた友人を囲む会が
あったり、TROVEのDMグラフィック描いたり、生産
やったりサンプルやったりといつも通りながら若干
バタバタした1週間をエンジョイしてました。
夜ならいつでも元気です、日中は二日酔いです吉田です。
今日は平成22年2月22日。
ゾロ目だからではなく自分や友人にとって少し特別な日
です。
また1年が過ぎたなあ、って振り返ると成長してるのか
してないのか自分では判断できません。
でも友人達も変わらず動き続け、環境は常に変化して
います。
即物的な意味じゃなく、周りの人の為を頭の隅に置いて
行動する。
なかなか難しいですが、それが「基本」でありたいと
願う今日この頃、、、、、
それでは。
2010年2月21日日曜日
アイアンマン
すごいこれ!
フィギュアっていうより超合金って言い方が
しっくりくる年齢なんで間とって玩具?
呼び方はともかく、玩具集めがトランスフォーマー
G2で驚かされて再燃して速攻鎮火した俺にとって
この精密さは衝撃です。
でも希望小売価格24000ってちょっと高いですね。
2010年2月16日火曜日
we are the world
デニム加工も一息ついたんでたまには通常営業
です、吉田です。
スノーボードクロス(他も?)のアメリカのユニ
フォームいいですね、ボトムが。
ドレスコード的には日本の某選手のスーツ腰ばき
よりデニムに見えるほうがアウトっぽいですが。
競技ユニフォームだからいいのか日本が固いのか。
まあそんなんはさておき、ハイチの地震のチャリ
ティーで新たに「we are the world」が。
音楽音痴なんで新しい方は誰が誰だかさっぱりですが
名曲ですね、やっぱり。
個人的には女性の力強いボーカルでサブイボたち
ます。
ラップは、まあ、チャリティーなんで、、、、あって
しかるべきなんでしょう、決して嫌いではないし。
買ってくれる人増やすのが主旨ですしね。
いい曲です。
それでは。
2010年2月15日月曜日
家庭の衣楽(いがく)「デニム加工編その6-全体の印象をまとめる-」
その1 その2
その3 その4
その5
気の利いた前置きを考えていたらタバコが5cm灰に
なっていました、吉田です、こんばんは。
俺のヤクルト並みのユーモアセンスは枯渇間近かしら、
ただでさえ心もとない量なのに、、、、
工程7:削りと後染め
:紙やすり
:紅茶
前回までで上画像まで来たデニム、しかしまだわざと
らしい雰囲気が残ります。
今回はその辺をケアしていきましょう。
まずモモやヒゲなどコントラストが足りないところに
再びやすりをかけていきます。
同時にグラデーションも調整していきましょう。
もう糊の効果がないので自然乾燥特有の硬さを生かします、
が、すぐにやわらかくなってしまうので変な削り方をしない
よう注意して下さい。
右モモ調整前
右モモ調整後
左モモ調整前
左モモ調整後
グラデーション、コントラストがよりまとまってきた
のがお分かりでしょうか?この工程では目で見て、
「絵」を描くように削っていってください。
が。
まだ違和感ありますよね、それは色落ちが白すぎるせい
です、前回漂白剤に浸けてるんで当たり前ですが、
リアルにここまで色が落ちたデニムは多少汚れている
ものです。
(俺世代からみたおばさん達がお召しになってそうな
デニムが着地点ならばこのままでもOK、アップリケ
もあしらってバーゲンにGOです。)
ここでその汚れを再現する為に後染めしていきます。
*次回以降のダメージ加工まで一気に、という方は2度
手間なのでダメージ加工後に後染めやったほうが楽です。
市販の染料でもいいのですが、家庭で出来るってのが
モットーなのであえて紅茶で、色的にはコーヒーやしょうゆ
でもいいですが匂いがきついのでお友達がへります、
やめておきましょう。
手鍋か何かで紅茶を濃く煮出します。
ティッシュにつけて写真程度の濃さになっていれば充分。
染めるのは簡単、バケツに熱湯はって紅茶と食塩入れて
デニムをぶち込みましょう、むらになっても大丈夫です、
そんな濃く染まりませんから。
で、手で絞って洗濯機で「脱水のみ」、染料じゃない分色落ち
しやすいのであえて、です。
*洗濯槽は拭いてください、お母さんに叱られます。
乾くとある程度落ちにくくなるし落ちたらまた染めればOK。
脱水後は自然乾燥でも乾燥機でもお好みで。
どうでしょうか?少しはまとまって見えないでしょうか?
*写真はフラッシュたかずに撮ってるので作業中よりは
実物に近い色になってます。
まあ特に違和感感じない方はこの工程すっ飛ばしても良かった
んですけどね、今更ですが。
とりあえずデニム加工第1章的なものは終了です。
ネタ確保用の企画なので数日かけて小出しにしてますが、
実際はここまで乾燥含め2,3日で出来ます。
2章からはダメージ加工の予定。
それでは。
CARTRIDGE CASE222 OFFICIAL WEBSITE
2010年2月13日土曜日
家庭の衣楽(いがく)「デニム加工編その5-洗い-」
その1 その2
その3 その4
たまには連投でご機嫌を伺います、二日酔い
です吉田です。
工程6:洗い
準備するもの、
:バケツ
:洗剤
:漂白剤
:手袋
削りの作業が終わったデニムを洗っていきます。
バケツにぬるま湯をはり洗剤と漂白剤を入れます、
漂白剤は後でも足せるので少な目からはじめましょう。
バケツの中にデニムをいれよくもみ洗いしていきます、
水が紺色になるくらいもみこみます。
一旦お湯を捨てて同じものを新しく作ります、先ほど
落ちが悪かった方はさっきより多めに漂白剤を入れま
しょう。
再びもみ洗い。
しばらくしたら放置します、気温やお湯の温度、生地に
よって色はまちまちだと思いますが、まだ濃いはずです。
様子見ながらほっといてみましょう。
ここで糊を落とさないメリットその2、糊が染み込んで
いることで部分部分で漂白効果に差ができるんです。
削った部分はそれだけ繊維が壊れているので漂白剤が染み
込みやすく、そうでない部分は糊が表面をコーティングして
いるので染み込みにくい、すると濃い部分と薄い部分の
コントラストがはっきりとしやすくなるわけです。
ちなみにこれは勘です、多分にたぶんです、本当にそういう
効果があるかどうかは分かりませんのであしからず。
放置してもなかなか好みの色にならない方はガンガン漂白剤を
足しましょう、くれぐれも混ぜるのをお忘れなく。
色は好みで行きましょう、注意するのは「濡れてる」状態
なので乾いた色より濃く見えるって事くらいです。
つづいて洗濯機で洗っていきます。
漂白剤を使っているので洗剤入りで2度ほど回したほうが
良いでしょう、糊も落ちるし自然なあたりも作ってくれる
ので一石三鳥です。
後は自然乾燥で乾かすのみです(なぜ自然乾燥かはまた次回)。
ここでは先々ダメージ加工までやりたいのでさらに薄めに
落としていきます、ここでとめたい方は以下すっ飛ばして
結構です。
さらに薄くする為に糊を落とした状態でお湯で薄めた漂白剤
に浸けます、ここで注意、先ほどより色が落ちやすくなって
ますので目を離さないで下さい、夏なんかにやるとすぐ水色に
なっちゃいます。
で、やはり濡れて色が濃く見えることを考慮しつつストップ
して上記と同じく二度洗い、自然乾燥という流れ。
ここまで来ましたがまだ違和感が残ります、なんとなく
残念な感じ、、、、、でもご安心を、次回の全体をより
まとまった印象にする工程で見違えること請け合いです。
それでは。
2010年2月12日金曜日
家庭の衣楽(いがく)「デニム加工編その4-ヤスリその3-」
その1
その2
その3
一気にアップしたい気持ちと編集作業の遅さが
もどかしい、このモヤモヤ何かに似てる、、、、
まさか、、、吉田?
吉田です、こんばんは。
工程5:切り替え部分と全体
ようやくやすりの最終工程です。
小出しになってるんで時間がかかると思われる
方もおられるでしょうがご心配なく。
削り作業自体は初めてでも数時間で終わります、
学校終わり仕事終わりにテレビ観ながら酒飲み
ながらやりましょう。
今回は説明はほぼありません、今まで身に付けた
スキルでサクサクやっていけます、、、はずです。
以下の写真のように縫い目の「あたり」を浮き上がら
せていきます。
ウエスト裏は特にやんなくても良いです、古着に
こだわりのある女性を射止めたい方はやっておき
ましょう、万が一があります。
対して裾は必ず裏も削ります、ロールアップすると
滑稽ですので。
次は細かいやすりで全体を削っていきます、この工程
でモモやひざのヒゲの尖端を最初に削った部分にぼかす
ように馴染ませることも重要です。
これでやすり工程終了です。
次回はいよいよ洗い工程です。
それでは。
2010年2月10日水曜日
家庭の衣楽(いがく)「デニム加工編その3-ヤスリその2-」
その1
その2
工程4:けつとヒザ裏
今回は後ろ側やっていきます。
準備するものは前回と同じ(リンク先参照)。
まずはきましょう、で忘れてはいけないのが自前の
財布、いつもの財布をいつものポケットにいれて
しゃがんでください。
正座基本の方は正座、あぐら基本の方はあぐら、
椅子生活の方は椅子で、と、自分がいつも座っている
時に地面(または椅子)に接しているところをやすりで
なでていきます。
結構恥ずかしい格好なので同居人がいる方は気をつけて。
人によって落ちる場所が違うのがお分かりでしょうか?
俺の場合ポケット口となり付近、ハイウエストな方は
ポケット底付近になるでしょう。
次に腰、ヒザ裏に前回のように小麦粉を付けていきます。
これが色落ちする箇所になります。
まずくせがはっきりしているうちにヒザ裏から、ここは
シワも細かいしほぼ確実にずれてくるので面倒な人は
飛ばしても平気です、どうせはいたらシワになるので
あってもなくても人にはよく見えません。
シワを潰さないようなソフトタッチで根気良くなでる
ように削っていきます、少し荒めのやすりが良いでしょう。
根気よく何回も、、、、、
このくらいで良いでしょう。
次は財布部分と恥ずかしい格好で先ほど軽く削ったおしり
部分です。
おしり部分はひざに乗せて削るとシワも入らず楽です。
腰部分は前のひげにつながるように削りましょう。
これで後ろが写真のようになったと思います。
次回はやすりの最終工程です。
それでは。
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